芭蕉布
糸芭蕉の繊維を100%使い、昔ながらの工程を一つ一つ積み重ねながら織り上げています。
現在は生引き芭蕉布を主に製作しています。
生引き芭蕉布
生引き芭蕉繊維で織り上げた芭蕉布。
現在では、灰汁で煮てから繊維を採り出す「ウー引き」が一般的ですが、かつては生のまま繊維を採り出す「生引き」を行っていた地域もありました。
灰汁で煮る工程を経ていない生引き芭蕉繊維は、より白く、光沢に富み、その布は華やかで気品に満ちています。
芭蕉布が出来るまで
糸作り
糸芭蕉の幹(偽茎)から、何層にも重なった皮を一枚一枚剥がし、竹で作った道具に挟んで繊維だけを採り出します。
採り出した繊維を必要な太さに割き、結ぶ工程を繰り返しながら、一本の長い糸にしていきます。
着物一反を織るための糸が揃うまでには、およそ六十日もの時間を要します。
染め
糸を綛(一定の長さを輪にして束ねたもの)にし、灰汁で煮ます。
その後、染液に浸しては乾かす工程を何度も繰り返しながら、少しずつ色を重ね、思い描いた色合いへと染め上げていきます。
仮筬通し(機織り機にかける準備)から完成まで
糸を一度筬に通し、長い経糸を巻き取ってから、機にかけて織っていきます。
織り終えた布を洗濯し、ようやく一枚の芭蕉布が完成します。